はじめてのさいみん!

導入

 催眠オナニーという単語を最近よく聞く。僕も昔は「幽体離脱」に憧れて無意味な努力を重ねたことがあるので、俄然興味が湧いたわけだ。「幽体離脱」を試していたときは何も聞かず無音で精神を異次元の方向に飛ばそうとしていたのでとても苦しかった。一方催眠オナニーは音声の補助があるので、幾分か楽そうに思えたのである。

注意

 そもそも催眠オナニー系の音声は「ヘミシングなどの誘導音声を聞きつつ、催眠に導くボイスによる暗示で絶対服従させ、快楽に堕ちることを強制させる」ものである。具体的に言うと、「私に指図する女性は女王さまでありー、その人が気持ち良いことだと言うのならそうだし、私にバイブもさーさーっーちーゃーっーたーばんじゃああああああい!!」という状態なのだ。かなり危ない。本当に暗示にかかった状態だと、「声」の言うことはなんでもきいてしまうかもしれない。
 この記事の結論を先に言うと僕は暗示にかからなかったので分からないが、この記事を読んであなたが不利益を被っても僕は何の責任も負わない。


 そもそもこの記事はネタです。(重要)

やってみる

 とりあえずブラブラと関連サイトを見て、直感で決めた。
 http://www.nct9.ne.jp/d3online/
 このサイトの2番目、「催眠の効果で、ちょっと変わった音楽鑑賞をするための誘導音声です。」という音声である。僕は逆立ちの練習を10分ほどした後、ちょっと高そうなマッサージチェアに座ってリラックスした体勢に着いた。その他の環境としては少し離れた場所の照明をつけ、どこかにテレビの音が聞こえる程度である。また、音声は近くに置いたノートPCから線を伸ばしてきたBOSEのヘッドフォンを着けて、音声が聴こえるかどうかの小さな音量で聴くことにした。
 iTunesのプレイリストに「催眠音声・何曲かの普通の曲・解除音声」を突っ込み、再生開始。重要なことは声の言うことは絶対だと認識することだ。「それはないだろ」と思ってもかかったように振舞っているうちにかかるらしい。

 催眠系の何かで最初にすることは、体のリラックスで、肉体は寝てるけど精神的にはまだ起きてる状態、いわゆる金縛りを作ることだ。大抵、視線の先の一点を見つめているように言われるが、一点に意識を集中させるのは意外と困難なので予め目立つワンポイントを作っておくのがいい。次に行うのは精神を絶つこと。なんて書くと胡散臭いが、周囲の環境に向けていた意識を絶って、音声だけが意識されるようにするということだ。この状態のとき、僕は視界がまず周囲からホワイトアウトして、その後Photoshopのフィルタで言う「エッジのポスタリゼーション」みたいな視界になったのち、目を閉じた。次第に音声にだけ意識が向けられる。

 次がいよいよ暗示だ。音声だけに意識が向いたところで、その音声の言うことを絶対に受け入れる。受け入れなくても受け入れるフリをするべきだ。この音声の場合、「世界を波で満たして音声を聴くだけですべて快感に流れる」ように暗示をかけるらしい。と、ここまできたが、催眠初体験の僕はこれ以上の暗示にかかることは無理だった。

事後

 体のリラックス状態まではたしかに遷移できたらしく、体はなんとなくほぐれた感じがした。しかし僕の精神防壁はまだ固いらしく、声の全てを受け入れることは無理だった。ある程度精神が弱っているときにするべきかもしれない。

終わりに

 なんでもかんでも試してみる僕としては、この催眠は面白い部類のものだと思う。かからなければ寝ればいいし、気持いいことは良いことだ(白目)
 しかし暗示パートでおかしなことを吹きこまれたらどうなるのか?暗示にすぐかかる状態になった催眠オナニーを極めた人が催眠音声を作ってる人に直接会って何かを言われたらどうなるのか?などといった怖い想像は絶えない。その点も考えているのか知らないが、催眠音声の配布ファイルには音声のシナリオテキストが含まれていた。安心(?)である。
 まだ夏休みだし、何週間かは継続して試してみることにする。


つづく!